カラオケとわたし


【カラオケアプリにハマった】
最近私は、カラオケアプリにハマっている。
smuleや、ポケカラ、カラスタなど、実にたくさんのカラオケアプリがリリースされていることをつい先日知った。
私は三度の飯と同じくらいカラオケが好きなので、カラオケがスマホでできるなら、またとない有意義な話であるのだが、いやいや違うよそうじゃないんだよと、私の中の鈴木雅之は否定する。

「カラオケで必要なのは、歌詞が出るサービスでもなく、伴奏が流れるサービスでもなく、大声を出しても大丈夫な環境じゃん?それができないならスマホアプリなんて無意味じゃん?」

そう思っていた。いや、正確に言うと今もそう思い続けているが、その根本的なマイナス点もありながら、なかなかに面白い点もあるのだ。


【イヤホンがマイクになった衝撃】
私は一時期、録音アプリを起動させたスマホを助手席に置いて、車を運転しながら自分で歌った歌を録音していた。カラオケで自分の音が外れているところをチェックするためだ。ヒトカラも行けない鶏肉の心が邪魔をするので、気兼ねなく歌えるのは信号の少ない自動車道を走る車内だけなのだ。

しかし、音源はカーステレオのCDになるのでアーティストの歌声も一緒に録音される。
スマホも自分の口から離れた所に置いているので雑音も多く、自分の声もハッキリ聞こえない。かといって、マイクを用意して録音をする、というほどの大がかりなこともしたくなかった。

ひょんなことから初めて開いたカラオケアプリで、顔出ししている若者の歌を聞いてみると、なにやらイヤホンの音量ボタンの部分を口にあてて歌っている。恥ずかしげもなく顔出しして歌っているキラキラした若者達にジェネレーションギャップを感じざるを得なかったが、それよりそのイヤホン、マイクなの?え?私のこのイヤホンにもマイクついてるの?よく見るとマイクっぽい小さな穴がある。
普段何気なく使っていたこのイヤホンがマイクになっちゃうの?令和すごい! 

イヤホンは間違いなく平成に製造されたものだったが、時代の最先端を生きている感じが一気に押し寄せてきて、気がつけばカラオケアプリの録音ボタンを押していた。
自宅で歌う事になるが、まぁ平日はご近所さんは大半がいらっしゃらないし、いるのはとっても優しくて耳の遠くいおばあちゃんくらいなので、多少遠慮しながら歌ってみる。

イヤホンのマイクは嫌になるほど正確に、クリアーに、ヘラヘラしたおばさんの声を録音していた。
エコーなんかもかかっちゃって声の痛々しさにさらに磨きがかかっていた。
そして録音した歌はほぼ誰にも再生されなかった。

【これは、、楽しいかも】
なんか面白いぞと、曲をいろいろ検索してみた。
曲数はカラオケボックスの機器には大幅に負けるが、それでも自宅用のカラオケセットよりは随分多い。特に若者をターゲットにしているのか、最近の曲やティーン人気の高いアーティストの曲はものすごく網羅されている。
そして、いいなと思ったのは男性アーティストの曲をキーを変えて練習できること。
いつも何個あげたら気持ちよく歌えるかわからず、カラオケボックスで適当に3ぐらい上げて「しまった、もっと上げてもよかったやん」と後悔したりしている。アプリで予め自分に合ったキーを探しておけば、カラオケで戸惑うこともない。
また、本当にちょこっと再生されるだけなので恥ずかしい歌も気兼ねなく歌える。

【でも、肝心の声が出ない】
なるほど、カラオケアプリというのは楽しいのだなということが分かったが、どうも気持ちよく歌えない。歌唱力は全くの素人なので、自分の歌を客観的に聞けば満足するはずもないだろう事は明白なのだが、学生時代には出ていた(はず)の高音がさっぱり出ない。ロングトーンも続かない。

おそらく、上の子の妊娠時に過剰にお腹を気遣いすぎて腹筋背筋が激減してしまった事が原因なのだと思う。その上、妊娠中私はずっと反り腰になっていたらしく、さらに背筋がガチガチになってしまった。一時期は寝返りも出来ない、前屈出来ない、うつ伏せ状態から片足を浮かせることができないほどひどい時期が一年ほどあった。(毎日泣きたいほど辛かったので、改善して本当に良かったなぁと思う。)
その頃から思うように歌が歌えない。

下の子を出産した後は、腹筋背筋を戻そうと思って毎日寝る前に少しだけ筋トレをしている。昔ほどではないが、背筋もだいぶ戻った。すると、前より声が高く長く出せるようになった。あ、そうか、背筋って大事なのか。身を持って実感した。

【エンジョイ勢なので歌唱力はそこそこでいい】
腹筋背筋を鍛えはじめてからカラオケに希望が持てはじめたので、もう少し頑張って大好きなジュディマリをガンガン歌えるようになりたい。
私にとっての最難関は原キー「ラッキープール」だが、「そばかす」、「散歩道」あたりが満足に歌えるようになればいいなと思っている。

しかしながら私の歌い方は力任せに叫ぶだけ、ヘッドボイスもミックスボイスもビブラートの心得もない。ただウォーとかワァーとかイェーイとかスパーンとシャウトするのが好きなだけ。カラオケエンジョイ勢だ。
カラオケアプリをしているのはとにかく上手い人ばかりで、私なんかが利用していいのだろうかという気持ちにはなるが、楽しいし、大きな声を出すとその日一日元気に過ごせる。
幸い、下の子も「ママおうた歌っていいよ」と言ってくれてるので、近所のおばあちゃんからクレームが来ない限りは続けていきたい。

なぜそんなにカラオケを練習したいのかと言われると、特に理由はない。アプリも空野れんずの名前ではやらない。(恥ずかしくて穴にインします)
強いて言えば、家族や友達と言ったときに「楽しそうに歌うね〜!」と言われたい。
親友と2人でテスト期間後に17時間連続で歌い続けていたあの大学時代に戻りたいのかもしれない。

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